2002年度は全社員に半年に1回ずつCASECを実施しました。その際、1回目と2回目のスコアを比較し100点以上上昇した44人に対し、電話で英語力上昇の秘訣をヒアリングしたことがありました。その時の結果をお話すると、まず30%の人は、スコアの上昇はたまたま前回のスコアが悪かったことによるとの回答でしたが、70%は英語力の上昇によるものとの回答を得ました。その英語力が上昇した人のうち14%が英語を仕事で使う機会はほとんどなく英語学習で習得した人であり、48%が仕事で英語を使いつつ学習もした人、38%が学習はしなかったものの英語で仕事を行っていた人でした。したがって英語教育のためには業務で英語を使う機会を提供することが最も有効なのだという結論に至りました。スポーツでいうところの、毎日の訓練としてe-learning等の教材、そしてたまに練習試合として電話会議や海外出張といった実践が効果的なのでしょう。ちなみにデータには表れないものの、彼らは共通して高いモチベーションを保持していることが判明しました。ある人はスポーツクラブでなるべく外国人に話かけるようにしているだとか、ある人は昼休みに英語のWebサイトを見るようにしていたなど、短い時間も無駄にしていなかったという発言が目立ちました。やはり本人の情熱が最も大切であり、その上で実践できる環境を提供することが効果的なのでしょう。
さて今年の3月にもCASECを実施した結果、3年前と比較し会社全体で平均30点上昇していました。度数分布を見てみると、3年前はCASECのCレベル(450〜599点)の人数が最も多かったのですが、今年はBレベル(600〜759点)に最も多く存在していました。また、当社は全ての業務を難しさや責任の重さなどの基準でグレードに分けているのですが、そのグレードが高いグループ順に結果的にCASECの平均点も高くなっていることが分かりました。全体として、入社時よりもキャリアを積むごとに英語力も高くなっている点は、会社の期待と一致しており、この状況は今後も維持したいところです。業務レベルが高くなるにつれて、実践の場も多いのが理由かもしれません。
昨年からCASECを昇格の目安にも使い始めています。英語テストのスコアと、実際に業務上英語のコミュニケーションが上手にできるかどうかは別ですが、それを認識した上でスコアも一つの要素として活用しています。またIDP(Individual Development Program)制度を導入しているのですが、年度ごとに目標を決める際にCASECの目標点数を掲げる社員も多くなりました。今後もCASECのスコアを英語能力レベルの指標として活用していくつもりです。