CASECは、青山学院大学の先生のご紹介で知りました。その当時、TOEICで500点をクリアできない学生が多く、e-Learningの学習時間の累計で単位を認定する制度を導入することを検討していましたから、学習の効果がどれだけ上がったか、実力を測定する試験として、CASECが適していると判断したのです。今の学生はTOEICのように2時間もの試験では、1時間半も経つと集中力が途切れてしまうのです。ですから、わずか30〜40分の短時間で試験を終えることができ、なおかつその場でスコアが出る即時性も魅力を感じました。長時間の試験で実力を出し切れない学生も、CASECなら集中して実力を出し切れる。しかも、TOEICとの相関も高いので、実力を測定する材料としても活用できます。本学で導入する試験としては、CASECの方が適切なのではないかと判断したわけです。
事業構想学部では、海外でも通用する実践的な英語力の養成をめざしています。TOEIC500点はその目標スコアですが、実際には本学の学生は平均で400点前後しか取れていません。入学直後に500点をクリアできる学生は半数ですが、学年が上がるにつれてその割合は下がっていきます。2年生で3割、3年生で2割、4年生になると1割を切るほどです。そこで、英語力を保持するために、計画学科では3年修了時までに500点をクリアできなければ、4年生に進級できないようにしました。そうした条件があると、学生たちも何とか必死になって勉強し、クリアしていくようです。しかし、デザイン情報学科では無条件に4年生まで進級できるので、卒業間近になって慌てる学生が多いようです。できれば、就職活動が始まるまでに、500点はクリアしておきたいものですが、実際には4年生になってもクリアできないでいる学生が存在しています。
それだけに「みなし単位認定制度」を利用する学生は多いですね。この制度によって8割の学生は単位を取得できるようになりました。学生もCASECを受験すると、「TOEICよりも易しく感じた」「全部解答できた」と達成感・充実感があるようで、英語学習の動機付けにつながっています。2007年度からは、さらに制度を改編し、「優・良・可」の評価もつけることにしました。TOEICで500点以上取得したら良、600点以上取得したら優をつけますが、CASECのみの場合は、単位は認定されても評価は可にしかなりません。優や良を取るにはTOEICで結果を出すしかないのです。これにより、TOEICを受験し、大学の掲げる500点以上というスコアを取得できる学生増につなげたいと考えています。 |