|
国際学部のように、英語の習熟度によるクラス編成にまでCASECを活用している大学や学部は珍しく、先生方が学生の習熟度を知るにとどめる場合も少なくない。あるいは、利用したとしても年に一度のプレスメントテスト止まりで、そのまま1年間同じクラスで学習するパターンがほとんどだろう。
しかし、文教大学では、情報学部でも新しいカリキュラムでは、CASEC利用を積極的に推進している。情報学部学部長の竹田 仁先生は、英語の能力を効果的にレベルアップすることが必要だと考えておられる。当初、伝統的な英語教育しか行っていなかった情報学部は、「使える英語」を目指し、IT英語、ビジネス英語、インターネット英語などの専門分野へと、英語教育の幅を広げてきた。
情報学部には、受験の際に英語の試験を受けていない学生も存在する。そのため、英語学習に対する学生のモーチベーションは低めだ。しかし、時代の最先端を行く情報学部であるからこそ、世界に羽ばたくためには英語は必須となる。いかに学生の英語学習に対する意欲を育てるか、という点において、カリキュラムにもさまざまな工夫がなされてきたのだ。
一方、情報学部の学生は、コンピューターに対する抵抗感はなく、知識は高い。そういう意味では、コンピューターを活用するCASECは、まさにピッタリである。「CASECの試験を受けさせて、生徒たちのモチベーションを上げ、さらにそれを専門分野で活用できるように指導するのです」とバンフォード先生は語る。
そしてさらに、一定のCASEC の点数を獲得すれば、より高度な国際学部の英語の選択科目を受けることができるというシステムを、今年度から導入した。「これは、今年度から新しく始まったカリキュラムですが、このことで情報学部の学生たちの気持ちを刺激するのです。英語が得意であれば、国際学部の授業が受けられるとなれば、彼らのやる気を育てます」(バンフォード先生)
21世紀に入り、世界はボーダーレスとなり、社会の国際化は加速度を増している。文化や技術面での交流も盛んになり、ますます英語を「実用言語」として身につける必要性が高まってきた。そのような世相の中で、学生たちの英語を積極的に学ぶ意欲をどのようにして育てるか、が鍵となる。
伝統的な大学における革新的な学習カリキュラムの導入と実践。学部間の連携もある。新しいカリキュラムの成果はこれからだが、実用的な「使える言葉」としての英語学習や、学生のモチベーションを高めるための数々の努力は、確実に実を結ぶことだろう。 |