導入事例

多くの企業・学校でCASECが活用されています

企業・英会話CASEC
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本田技研工業株式会社(Honda)様

世界中に拠点を持つ本田技研工業株式会社(Honda) 英語のニーズがより高まる中 今の働き方に適したCASECを採用

創業者は日本で最も有名な起業家の一人「本田宗一郎」。「自らの技術で人の役に立ちたい」という創業者の強い想いのもと、現在では幅広いモビリティやサービスを世界中に展開しています。本田技研工業株式会社(Honda)では、現地で雇用を創出し、人材を育て、それぞれの市場に受け入れられる製品を創り続けています。Hondaならではの言葉や哲学があるため、それを直接伝えるための英語はとても重要です。Hondaにおける英語力向上の取り組みとCASECの活用についてお話を伺いました。

お話を伺った方:人事部 糸原里美氏(写真右)、長谷川花氏(写真左)

課題

  • コロナで会場開催の検定試験が行えなくなった

解決策

  • CASECを導入

効果

  • 場所に縛られることなく実施できるため現在のワークスタイルに合っている
  • 短時間かつオンラインなので就業時間内での実施に支障がない
  • 旅費交通費を含め実施経費が削減できた
  • 実施告知がメール一本で済むため国内外一律で周知できる
  • レポートが分かりやすくまとまっている

Hondaにおける英語の必然性

自主自律の人材育成の一環として英語学習も支援

― 御社において英語のニーズはどれくらいありますか?

【糸原】弊社はグローバル企業であり、世界各国に拠点があります。そして各所に相当数の日本人従業員が駐在しています。地域にもよりますが、英語を共通言語として使うケースが多く、やはりコミュニケーションの中心は英語です。また、海外の拠点から外国籍の社員が日本に駐在するケースもあるため、国内でも英語の需要は増えています。

近年ではAIの翻訳を介してコミュニケーションをとる方法があるものの、自身の思いやHondaだからこそ生み出せる価値、フィロソフィーなど、意味ではなくニュアンスをタイムラグなく正確に伝えるのは容易ではありません。自分の言葉として英語を話せる力がまだまだ求められていると思います。

― 御社では英語力の向上にどのような取り組みをされてますか?

【糸原】英語の学習支援、また学習プログラムを希望者に提供する制度があります。CASECもその一部で、受講した従業員に現時点での自身の英語力を把握してもらい、その後の学びにつなげていくことを目指しています。ほかにも外部の語学学校等に通う場合は福利厚生の一部として費用補助を受けられる仕組みもあります。そうした形で学ぶ従業員も多く、年々英語の必要性を感じる人が増えています。

弊社では2021年から従業員の教育を、主体性を尊重し自律的に学んでいく方針に切り替えました。それまでは一斉に同じコンテンツ、同じ研修を行っていました。しかし部署や個人ごとに必要なものは異なり、これまでのやり方だけでは変化の激しい社会に対応できません。一人ひとりが自分のキャリアを考え、学んでいくことが大事です。英語学習の支援もそのコンセプトにのっとって行われています。

CASECの活用について

人事部だけの実施数でも年間約1,600名が受験

― CASECの実施状況について教えてください。

【糸原】弊社の中の、例えばチーフであったり主任というような階層において、次のステップに進む時に資格試験があります。専門分野ごとにそれぞれの階層のレベルを満たしているかを測り、そのタイミングで英語の能力もCASECで判定しています。実施期間は10月〜12月の間で、毎年約1,600名が受験しています。

【長谷川】資格試験の合格者に、節目として自身の英語力を認識してもらうためのテストです。他の管轄部署でも海外赴任対象者や新入社員のレベルチェックで用いている例があると聞いています。

課題とCASEC導入について

コロナで会場試験が中止に
オンライン実施できるCASECを導入

― CASECを導入することになった経緯を教えてください

【長谷川】以前はTOEIC®を使っていて、会場を用意して従業員に受験してもらっていました。しかし新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、実施が困難になりました。階層別の資格試験において英語力をはかるテストの受験は必須だったため、オンラインで実施できるものを探し、CASECを導入することになりました。

導入効果について

 受験時間が短く業務への影響も最小化
グローバル企業ゆえに時間と場所を問わないことが大きな利点

― CASECについての感想を教えてください。

【糸原】弊社はさまざまな地域に拠点があり、かつ従業員の働き方もここ数年で変わりました。リモートや離れた場所でも受験できるオンラインでの実施は弊社にはとても合っていると感じています。また業務時間内での実施となるため、試験時間が短いのも利点です。一斉実施ではないので、従業員が自分の都合の良いタイミングにフレキシブルに受験できて良いです。

会場開催の場合、従業員に物理的な移動が発生します。運営費や会場の費用のほかに旅費交通費もかかりますが、オンラインでの実施はそれらの経費も削減できます。
また受験対象の従業員が、受験のタイミングで海外赴任に行っていることもあります。CASECなら実施案内も国内外一律、メール一本で対応できるので、私たちの部署としてもとても助かっています。

【長谷川】受験する方から「試験に備えて勉強します」とコメントをいただいたり、受験後に「レポートの見方教えてください」と問い合わせがあったり、真摯に向き合っている従業員が多い印象です。
またレポートが分かりやすくまとまっているので、その点もとても良いと思っています。

今後について

自主的に考えるキャリアデザインとそのための学習
学びのモチベーションをケアする施策の実施へ

― 今後の展望を教えてください。

【糸原】自主自律という教育方針にシフトすると、学ぶこと自体が個人の判断に委ねられるため、学習意欲のばらつきが課題となります。そのため従業員全体のベースアップはとても重要です。英語でいうと、従業員の中でニーズが高まっていることは間違いありません。次は自分の実力を測定したところから自身の能力を伸ばすというモチベーションにつなげていく施策が必要です。職種によっては現時点で全く英語を使わない人もいます。しかし、今後のキャリアを考えると、グローバル市場や多様性の拡大に伴い、英語を活用する場面も増えてくることが予想されます。実際にそうなってから英語を学ぶのでは間に合いません。自分のキャリアを考え、そこから逆算して学ぶことが、弊社の目指す育成像です。いかに学習意欲を喚起し、維持していくかというところが今後取り組むべき課題となっていきます。

Client

本田技研工業株式会社(Honda)

本田技研工業株式会社(Honda)は1948年に「自らの技術で人の役に立ちたい」という創業者の強い想いから始まり、現在は総合モビリティカンパニーとして、バイク、クルマ、マリン、パワープロダクツからジェットまで、幅広いモビリティ事業やサービスを展開している。 2023年にグローバルブランドスローガンである「The Power of Dreams」を再定義し、夢を原動力に、独創的な技術とアイデアで、「より自由で、より便利で、より楽しいモビリティ」を実現するためのチャレンジを続けている。一方、自由な移動の喜びをサステナブルに提供し続けていくために、「環境」と「安全」が最重要課題であると考え、 2050年に「Hondaの関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラル」「Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ」の実現を目指し、社会貢献にも力を入れている。バイク、クルマ、パワープロダクツの全世界総合販売台数は2800万台。