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導入事例(大学・短大編)

大学・短大向け

真の国際人を育てるのは「使える言葉」としての英語教育 文教大学 湘南キャンパス

青空とのコントラストが美しく映える、赤レンガづくりの文教大学 湘南キャンパス。中には900台ものコンピューターが備えられ、欧州の街並のような外観からは想像できないほどの近代設備が整っています。「外国語は自然言語、コンピューターは人工言語」と位置づけている文教大学での、その自然言語である英語と人工言語であるコンピューターとが融合した英語教育について、国際学部の生田祐子先生と塩沢泰子先生、情報学部のジュリアン・バンフォード先生にお話をうかがいました。

情報学部 ジュリアン・バンフォード 教授(左上)、国際学部 阿野幸一 准教授(右上)、国際学部 塩沢泰子 教授(左下)、国際学部 生田祐子 教授(右下)

情報学部 ジュリアン・バンフォード 教授(左上)、国際学部 阿野幸一 准教授(右上)、国際学部 塩沢泰子 教授(左下)、国際学部 生田祐子 教授(右下)

01 英語をマスターするには、英語による体験が一番

 文教大学の国際学部は、「国際的な現場で活躍ができる、国際対話能力を持った人材を育成する」という目的のもと、少人数教育や体験教育を主とする教育プログラムが組まれています。1年生の時に集中して英語のスキルを学ばせるため、CALL(Computer Assisted Language Learning)とEIC(English for International Communication)が必修科目ですが、2年生以上になると、関心や習熟度に合わせて科目を選択することができるようになっています。

 また、「国際コミュニケーション学科(2008年度より国際理解学科)では、学生は2年生の春学期に3ヶ月間、英語圏の大学に短期留学します。留学は他学科の学生も参加できますが、毎年80〜90名くらいの学生が短期留学、80 名くらいの学生がその他の海外体験をします」という生田先生の言葉通り、数カ国での海外研修、海外ボランティア活動、インターンシップ、ゼミ研修旅行など、実にさまざまなプログラムが用意されているのが特色です。一定の資格条件に達した学生には半年から1 年間、世界中にある協定校への派遣留学の道も開かれています。

情報学部
ジュリアン・バンフォード先生

 これらの体験型プログラムは、言語の習得もさることながら、異文化を体験することで真のグローバルコミュニケーションを学ばせるという目的もあるのです。言語の知識があっても、相手の文化に対する理解がなければ、本当の意味でのコミュニケーションをとることは難しいからです。異文化を自分の目で見て、肌で感じて理解してこそ、「地球市民」としての役割を果たせるのだと国際コミュニケーション学科(新: 国際理解学科)では考えています。そして、そのとき初めて、英語が「使える言葉」として生きてくるのです。

 逆に言えば、「使える言葉」としての英語だからこそ、学生の学びへのモチベーションも上がるのです。情報学部では、今年からカリキュラムを一新しました。実際に使える英語を、ということで、これまで翻訳や文法を教えることを中心にしてきた伝統的な英語教育を改め、実用的な英語教育に踏み切りました。さらに、英語のみならず中国語、コリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語などさまざまな言語を必修選択制で学べるようにしています。「キーワードは『チョイス』」とバンフォード先生は語ります。自由に選択できることが、その語学を学ぶときの意欲や積極性につながっていくからです。

もちろん、その中でも英語は人気ですが、中国語、コリア語を学ぶ学生も多いとバンフォード先生はおっしゃいます。英語の授業においても、これまでと違った確かな手応えを感じられているようです。

02 クラス編成もCASECで

 1980年、日本で最初の「情報学部」を設立したのは、文教大学でした。ようやく16ビットコンピューターが市場に登場した時代。それまでに工学部系にコンピューターを学ぶ学科がいくつか登場していますが、ハードではなくソフトにスポットを当てた学部がこの時代に誕生したというのは、画期的だったと言えるでしょう。それから10年後の1990年、国際学部が誕生しましたが、この学部もまた、国内の大学の中でごく早期に設立されました。

 今年80周年を迎えた歴史ある大学でありながら、今日の情報化社会や国際化社会を見通す先見の明は、英語教育をはじめ各教育の方法にも生かされています。「人工言語」と位置づけているコンピューターを使ったCALL、E-LearningやCASECです。

国際学部
生田祐子先生

 国際学部では、CASECを入学直後のプレイスメントテストに用い、その結果で英語の習熟度を図り、1年生の必修科目である英語のクラス分けを行っています。「それまで手作業でテストの問題を作っていましたが、難易度のブレが生じたり、マークシート方式ながら結果集計などにも手間がかかったりと、結構大変な作業でした。けれども、CASECの導入により、そのプロセスが一新されました」と生田先生。それがきっかけになり、今では春学期最後(7月)、秋学期の最後(1月)を合わせた年3回のCASECは必修となっています。7月のテストでは、再度習熟度を確認し、結果によって秋学期からのクラスを再編成します。春学期の間に英語力を伸ばした学生は、より高度な学習をするクラスに上がっていくことができるのです。

 また、先述した短期留学の後にもCASECの受験が必須となっています。「帰ってきてからすぐにどのセクションが伸びたか、どのグループが伸びたかなどのデータをとるためにも活用しています。短期留学に行く前とその後では、35点〜100点くらい、その3ヶ月で開きが出てきたのを見ることができました」と塩沢先生。そうやってCASECを利用することで、学生の英語力を随時的確に知ることができるのです。

 CASEC受験が必須なのはそれだけですが、湘南キャンパスでは、何度でも受けることができるため、積極的な学生ならば、自主的に週に1度くらいのペースでCASECを利用していることもあります。「それ以外にも、それぞれの授業の中で評価の対象にしている教員もいますし、学生の動機を高めるために、例えば『CASECの700点をクラスの目標にしよう』などとシラバスでも書いているので、自主的に受ける学生もいます」と生田先生は語る。いまや国際学部の英語教育には、CASECは欠かせない存在となっているようです。

03 やる気を引き出して英語力を高める

 国際学部のように、英語の習熟度によるクラス編成にまでCASECを活用している大学や学部は珍しく、先生方が学生の習熟度を知るにとどめる場合も少なくない。あるいは、利用したとしても年に一度のプレスメントテスト止まりで、そのまま1年間同じクラスで学習するパターンがほとんどだろう。

 しかし、文教大学では、情報学部でも新しいカリキュラムでは、CASEC利用を積極的に推進している。情報学部学部長の竹田 仁先生は、英語の能力を効果的にレベルアップすることが必要だと考えておられる。当初、伝統的な英語教育しか行っていなかった情報学部は、「使える英語」を目指し、IT英語、ビジネス英語、インターネット英語などの専門分野へと、英語教育の幅を広げてきた。

 情報学部には、受験の際に英語の試験を受けていない学生も存在する。そのため、英語学習に対する学生のモーチベーションは低めだ。しかし、時代の最先端を行く情報学部であるからこそ、世界に羽ばたくためには英語は必須となる。いかに学生の英語学習に対する意欲を育てるか、という点において、カリキュラムにもさまざまな工夫がなされてきたのだ。

 一方、情報学部の学生は、コンピューターに対する抵抗感はなく、知識は高い。そういう意味では、コンピューターを活用するCASECは、まさにピッタリである。「CASECの試験を受けさせて、生徒たちのモチベーションを上げ、さらにそれを専門分野で活用できるように指導するのです」とバンフォード先生は語る。

国際学部
塩沢泰子先生

 そしてさらに、一定のCASECの点数を獲得すれば、より高度な国際学部の英語の選択科目を受けることができるというシステムを、今年度から導入した。「これは、今年度から新しく始まったカリキュラムですが、このことで情報学部の学生たちの気持ちを刺激するのです。英語が得意であれば、国際学部の授業が受けられるとなれば、彼らのやる気を育てます」(バンフォード先生)

 21世紀に入り、世界はボーダーレスとなり、社会の国際化は加速度を増している。文化や技術面での交流も盛んになり、ますます英語を「実用言語」として身につける必要性が高まってきた。そのような世相の中で、学生たちの英語を積極的に学ぶ意欲をどのようにして育てるか、が鍵となる。

 伝統的な大学における革新的な学習カリキュラムの導入と実践。学部間の連携もある。新しいカリキュラムの成果はこれからだが、実用的な「使える言葉」としての英語学習や、学生のモチベーションを高めるための数々の努力は、確実に実を結ぶことだろう。

CASEC EYE (キャセック・アイ)
2007 Autumn vol.30

■導入事例
文教大学 湘南キャンパス
■スペシャル・インタビュー
荒畑 潤一(プロスケーター)
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