導入事例

多くの企業・学校でCASECが活用されています

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サトーホールディングス株式会社様

グローバル人材育成のため学習環境づくりとして導入した「CASEC」 今では受験が企業文化にまで発展

企業・英会話CASEC

物流や医療などの現場で使われている、バーコードやQRコード、RFIDといった自動認識技術。リーダーを使うことで瞬時に膨大な情報が得られ、自動管理も可能です。このようにモノに情報を付与する「タギング」を通して、様々なソリューションを提供しているのがサトーホールディングス株式会社(以下サトー)です。世界に26拠点あり、世界規模でビジネスを展開しています。そのため、社員の英語力は重要で、2013年からCASECを活用していただいてます。今回は同社に、CASECの導入とその効果、今後の展望について伺いました。

お話を伺った方
海外人財育成グループ(英語推進チーム) 横井達也氏

課題

  • 検定実施に対する人員が限られていた
  • わかりやすく信頼できるテスト内容が必要
  • 予算の範囲内での実施

解決策

  • 申込も実施もオンライン
  • 項目応答理論で正確に判定
  • 低コスト

効果

  • 従業員の英語に対するハードルが下がり、学習モチベーションが上がった
  • 個人の英語力を可視化し、データベース化できた
  • 検定受験自体が企業文化に醸成した

CASEC導入の背景について

「従業員への投資は、会社も従業員も成長させる」という社風のもと社内での英語推進がスタート

― 御社がCASECを導入した経緯を教えてください。

【横井】当時の社長が「海外にマーケットを広げていかないとサトーは成長し続けていかない」という危機感を持っていて、事業のグローバル化が推進されていました。それに伴い、従業員が世界で通用するビジネスパーソンとしての知識とスキルを身につける環境づくりにも目が向けられるようになりました。またサトーにはもともと「従業員は財産であって、従業員に投資することにより、会社も従業員も成長し続ける」という考え方があります。それらがあいまって、従業員の英語力向上を目指す「英語推進」が施行されました。

ただその時点までの当社は、英語に対する意識があまり強くなかったため、まずは従業員の目を英語に向けさせて、英語を学ぶ意識の醸成を目指しました。その手段として各自の現時点での英語力を測るテストを導入することになり、CASECを使うことになりました。

課題と導入について

「CASEC」導入で英語に対するハードルが下がりさらに受験が企業文化にまで発展

― CASEC導入当時の課題について教えてください。

【横井】国内の従業員に対する英語推進活動を担っているのが、私が所属する英語推進チームです。従業員の英語学習に対するモチベーションを保ち、業務上必要な人たちに適切な英語学習の機会を提供するなど様々なアプローチで英語力向上を推進する部門です。全従業員約5,700人のうち国内には約1,900人の従業員がいます。検定試験導入時、数名しかいない英語推進チームの人員で、国内の従業員に対応しなければいけなかったことが一つの課題でした。加えて全従業員に受けいれられるわかりやすさ、信頼できる内容のテストであることが求められます。それを限られた予算の中で実現しなければいけなかったことも課題でした。

― CASEC導入の決め手を教えてください。

【横井】CASECは、オンラインなので場所を選ばず受けられて、試験時間も1時間弱と短時間。試験の精度も高く、その場で結果がわかる。しかも低コスト。当社の英語推進のニーズに最適だったため導入が決まったと聞いています。

導入した結果、自分の英語力を知ることで英語を学ぶモチベーションになったり、英語学習を自分ごととして捉えられるという従業員が多く、英語に対するハードルを下げることにつながりました。CASECのスコアを上げるために、年間を通じて英語学習を頑張っている人もいます。CASECが大切な企業文化の一つになっています。
英語はコミュニケーションスキルなので定量的か定性的かで言えば定性的だと思います。従業員にしても、施行する会社側にしても、自分たちの取り組みがどれだけ効果があるのかどうしても不安になります。それに対して、スコアという形で定量的に自分の現在位置を測れるというのはとても意義のあることです。CASECは、全社員に英語推進を展開するにあたり大きく貢献したと感じています。

CASECの活用について

受験機会は年2回年間延べ1,000人が利用

― CASECの活用方法についてお聞かせください。

【横井】毎年11月に全社受験という機会を設けています。従業員は1カ月間の中で自分の都合に合わせて受験できます。英語が特に重要な部門の従業員は必須、それ以外の従業員は任意です。また6月にも任意で受験できる機会があり、従業員によっては年2回受験の機会があります。加えてほぼすべての従業員は入社時に研修の一つとして必ずCASECを受けており、年間で延べ1,000人が活用しています。

導入効果について

スコアをデータベース化できるので従業員の成長が可視化された

― 導入後の変化を教えてください。

【横井】CASECは結果をデータベース化できるので、導入した2013年から全社のスコアを管理しています。平均スコアで見ると当初380点ほどだったものが3〜4年後には440点まで上昇しました。また現在のスコアのレベルによって、自社独自で行っている英語研修の内容を変えています。海外赴任や社内の*グローバルインターンシップ制度に参加した従業員の現在の英語力もスコアを通じて把握できるようになりました。

グローバルインターンシップ制度に関しては、おもに入社して数年程度の若手社員を対象にしていますが、恐らく仕事に慣れるまでは自分の業務で手一杯であるにもかかわらず、それでも英語を学習したいと思う人が一定数いるというのはとても良い変化だと思います。

*若手社員を短期で海外グループ会社に派遣する精度

今後について

英語学習の環境づくりからグローバル人材をより多く輩出するフェーズへシフト

― 今後の展望を教えてください。

【横井】英語推進はグローバル人材をより多く輩出するということが本来の目標です。CASEC導入当初は英語を学ぶ環境づくりがメインでしたが、これからはグローバルで活躍できる人材をより一層増やしていくことが目標になります。その一環として、まずはCASEC600点以上のスコア保持者を増やすことを目標とし、社内の中期計画にも明記されています。

また今後は、スピーキング力の強化にも目を向けています。グローバルでのミーティングの機会も増え、スピーキング力も問われるようになっています。スキルとしてのスピーキング力だけではなく、単純な単語であってもグローバルの場で発言するというマインドも必要です。スピーキング力の向上も視野に入れた英語推進へと今後シフトしていくと思います。

Client

サトーホールディングス株式会社

サトーホールディングス株式会社は、1940年創業。ハンドラベラーやバーコード、RFID技術など、あらゆるモノに情報を付与する「タギング」の製品、サービス、ソリューションを提供する企業。モノやヒトに情報をひも付け、その動きを可視化することで、小売、製造、食品、物流、医療など様々な現場の最適な課題解決に取り組んでいる。国内外に26拠点を展開し、総従業員数は約5,700人。社是である「あくなき創造」のもと、価値創造によるソリューションと、より豊かで持続可能な世界社会の発展に貢献することを目指している。

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