導入事例

多くの企業・学校でCASECが活用されています

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大妻女子大学 英語教育研究所様

社会で通用する考える力を、英語を通じて育成する

大学等の学校CASEC

5学部14学科からなる大妻女子大学は、自ら学び実践し社会に貢献し続ける『自立自在の女性』の育成を目指し、国際性・専門性・リーダーシップを重視する大学。そのため英語教育に力を入れ、全学共通英語科目の統括組織として英語教育研究所を設置している。各種英語検定の受検支援、英語講座、学習法についての個別相談など英語学習を様々な形でサポートする組織だ。またCASECを利用しているのも英語教育研究所である。英語教育研究所の服部孝彦先生に英語教育とCASECの活用について伺った。

お話を伺った方:
英語教育研究所 教授 服部孝彦先生

課題

  • プレイスメントテストにおいて、学生の英語力を正確に測る必要がある
  • テストの結果がすぐに出ないと、テストが学びに結びつきにくい

解決策

  • CASECの導入

効果

  • 項目応答理論で信頼性の高いプレイスメントテストが実現
  • その場で結果が出るため、学生が自分の現在地を確認し学びに生きる
  • 試験時間が短い
  • スコアレポートが学生の学習に役立つ

教育目標・特長

  • 学習効果の高い習熟度別クラス分け
  • 学生の英語学習を包括的に支援する英語教育研究所を設置

大学について

英語教育研究所が学生の英語学習を包括的に支援

― 大妻女子大学の英語教育の特徴を教えてください。

【服部】大妻女子大学の全学共通の英語科目では、習熟度別でクラスを分けています。入試制度の多様化により、学生の英語の力量に大きな差ができつつあります。そのため学生の語学力ごとに授業を行い、学習効果を高めています。
また学生の英語学習を包括的に支援する英語教育研究所を設置しています。この組織では、いつでもどこでも英語の勉強ができるe-learningの導入、スピーキングやアカデミック英語の公開授業の実施、英語教育研究所自習室・図書室の英語学習の参考資料の整備、各種検定試験の受検支援などを行っています。習熟度別のクラス分けも英語教育研究所が担っています。学生の個別相談にも対応し、様々な形で語学力向上をサポートしています。
さらに千代田キャンパスでは、最大12人による英会話のグループレッスンが受けられる「課外英語力強化プログラム」が週5日、年間約100回実施されています。課外なので授業の合間にも受けやすく、出席率により報奨金も支給されます。
一方、多摩キャンパスでは、ネイティブの教員によるコミュニケーションに重点を置いた少人数授業、TEP (Tama English Program) を実施しています。週2回開催され、とても効果的な授業となっています。

導入前の課題と導入について

詳細な学力が測れる項目応答理論が導入の決め手

― CASEC導入前の課題や、導入の経緯について教えてください。

【服部】英語に興味があって入学する学生の中には、話すことと聞くことは得意な反面、書くことと読むことが苦手というケースがあります。会話力はあるけれど単語力と読解力が追いついていない。そのばらつきを把握しないままクラス分けを行うとミスマッチが起こります。そのためプレイスメントにおいては、学生の英語力を正確に測るテストが必要でした。様々な試験を検討していく中で、項目応答理論を採用しているCASECが良いのではないかという結論に至り、導入が決まりました。
またクラス分けとは別の課題として、テストを受けてから結果が出るまで期間があくと、学生がその検定のスコアに興味を失いがちであるという問題があります。私たち英語教育研究所は、テストと評価を独立して考えるのではなく、学習の枠組みを伴ったシステムとして捉えるべきだと考えています。テストが学びにつながっていかなければなりません。その点、CASECはその場で結果とレポートが出ます。短時間でクラス分けができるということもありますが、学生が自分の現在地を確認できる。これも導入決定に大きく影響した要素です。

― 一番の導入の決め手となったのは、やはり項目応答理論でしょうか?

【服部】一番は項目応答理論です。受検者の回答により問題を変えることで、正誤だけではなく理解度をより詳細に測ることができます。ここまで測るのは、古典的テスト理論では限界があります。また私たちは、学生の英語力に影響するデータを集め変動を独自に調査しています。CASECのスコアの変化は、我々が調べた調査にとても近い結果を出しています。このようにすべて英語教育研究所内で検討をした上でCASECは妥当性と信頼性があるテストだと判断しております。

CASECの活用について

テスト終了後にスコアが確認できるから、学生が自分の現在地を把握し次の学びに結びつけられる

― 具体的にはCASECをどのように活用していますか?

【服部】英語の授業を外部委託している学部以外は、短期大学部も含め全学生がクラス分けのためにCASECを受験します。2年次のテストにおいては1年次からの成長を測ることに活用することがあります。また学生の英語力を客観的に把握する資料としてスコアレポートを活用している教員もいます。

― どのようなところでCASECの導入効果を感じていますか?

【服部】まず何よりも導入目的であったプレイスメントテストにおいて正確な英語力の測定ができていることです。これは何よりも大きな効果です。
加えて、その場で採点が行われスコアがすぐに表示されることです。これなら学生がスコアを自分で確認します。そしてそのCASECのスコアはTOEIC L&R、TOEFL iBT、英検®の目安に換算されて表示されます。とくに英検®は大学1年生にとっても馴染み深くイメージしやすい検定です。それにより学生が自分の英語力を確認しやすくなっていると感じています。
他にも、試験時間の短さがあります。CASECの公式によると試験時間は平均約40分〜50分となっていますが、学生は30分くらいで解き終わります。圧倒的に学生の負担が軽くなっています。これもやはり項目応答理論ならではの利点だと思います。
加えて、CASECはスコア別アドバイス、詳細なスコアレポート、CanDoリストを表示してくれます。今何が足らなくて何をすれば良いのか明確になるため、学生自身の学習にとても役立つフィードバックです。

今後について

アクティブラーニングで考える力を養う教育を追求

― 英語教育における目標を教えてください。

【服部】私が常に目指している教育は英語を通じて考える力、思考力を学生に身につけさせることです。英語に限らず言語はツールです。AIをはじめとする技術が発達すれば、いずれ英語のスキルが目的である時代は終わります。その時、問われるのがクリティカルかつクリエイティブに考えて、課題を発見し解決する能力です。この力は社会でも通用します。
そのため私はアクティブラーニングを取り入れ、学生が考え発信する機会の多い授業を行っています。そうは言っても知識がなければアクティブラーニングが成立しないのも事実です。ですから入り口において習熟度別のクラス分けが必要で、そこでCASECが大いに役立っています。

Client

大妻女子大学 英語教育研究所

・設立年:1908年 ・学部:家政学部、文学部、社会情報学部、人間関係学部、比較文化学部、短期大学部

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